エンジニアマネージャーが、自社サービスを開発しているからこそ、エンジニアに期待していることとは?!
エンジニアが所属している開発部では、新しくリリースされる自社サービスの開発や、既存サービスの保守・運用を行っています。世界中400万を超えるファンにご利用いただいているワンストップ・ソリューションプラットフォーム「Bitfan Pro」(*1)や、誰でも無料で使えるオールインワン型ファンプラットフォーム「Bitfan」(*2)、ワンタイムQRコード認証 電子チケット「SKIYAKI TICKET」、もぎり・QR・ライブ配信に対応したチケット「Bitfan Pass」など、多様なWEBシステムを開発しています。本日は、開発部のエンジニアチームを統括しているマネージャーをご紹介します。
(*1)エンタープライズ向け カスタム型ファンプラットフォーム『Bitfan Pro』
https://skiyaki.com/contents/service/bitfan-pro
(*2)誰でも無料で使えるオールインワン型ファンプラットフォーム『Bitfan』
https://bitfan.id/
■SKIYAKI入社前のキャリアについて教えてください。
自分は、学生の頃から「ものづくり」に関わりたく、宝飾業界の会社に入社し製品に携わる仕事をしていました。その会社に在籍していた時に、3Dモデリングのデザインを職能関係なくCADの研修を行う機会がありました。それがきっかけとなり、WEBでつくる「ものづくり」の世界の楽しさを知り、転職をするまであっという間でした。最初のWEB業界の会社は、ポータルサイトを運営している会社で、コーディングを中心に仕事をしていました。途中からエンジニアがしていた仕事を進められ、エンジニアとしてのキャリアがスタートしました。その後、30歳の時にSKIYAKIに入社し現在に至ります。
■SKIYAKIに入社して8年目、現在マネージャーポジションですが、意識していることはありますか?
自分がマネジメントで意識していることは、「自分ができるかぎり口を出しすぎない」ことですね。エンジニアは、「〇〇したほうがよい」など、しっかりと作るイメージを持っている職種だと思っているので、口を出しすぎないことが大切だと思っています。例えば、トップダウンで、「〇〇だからこうして」と言ってしまうと、エンジニア自身のやる気を削ぐことにもなると自分は考えています。できる限り、良い意味での放任で、メンバーとの関わり方には気を付けていますね。「この人は、一歩踏み込んだ方がよいな」、「あの人は自分で判断ができるから、ここまでは任せよう」などと、個々に応じた"口を出しすぎない”マネジメントを意識しています。
■マネージャーは、現在どのような開発をされているんですか?
自分の開発は、メインストリームの開発ではありません。そこは、みんなが開発してくれるから一歩引いたところにいます。自分としても、意図的にそこに手出しをしていません。メインストリームに自分が入ってしまうと、自分がボトルネックになってしまい、サービスの開発スピードが失われると思っています。そのためメインストリームは、開発に集中ができるみんなに任せています。自分は、営業サイドからの要望などを中心に開発を行っていることが多いと思います。ありがたいことに営業サイドの「欲しい」とか、「連携したい」という要望は絶えないので。ただ、こういった開発は、エンジニア視点、経営視点が必要だと考えています。そのため自分が関わることが多いのでしょうね。
■技術に対しての考え方についても教えてください。
現在の開発環境は、サーバーサイドが、Ruby、Ruby on Railsでほとんど動かしています。フロントにはReact、Vueを、モバイルアプリではiOSがSwift、AndroidがKotlinと割とオーソドックスです。エンジニアとしては、個々で新しい技術をどんどん吸収していってほしいですが、会社としては、トレンドを追いかける開発環境ではありませんね。そこにはビジネスの目線での判断も必要になってきますので、会社・サービスのフェーズ次第だと考えています。ですので新しい技術に対してはメリット、デメリットをよく検討し導入の可否を決めています。もちろん、会社にもプラスになる、エンジニアもプラスになるようなものでしたらどんどん提案してほしいですね。
■開発フローを教えてください。
各所から要望を受け、優先度をつけて開発順位を判断しています。その各所が、エンドユーザー、営業サイド、経営側、エンジニアです。エンジニアの自発的な意見や提案も歓迎です。その中から、優先度を決め、今「やるべき」「やるべきではない」という判断をしながら開発しています。
■「開発する」「開発しない」の判断基準は?
難しいですね(笑)。考え方の根幹にあるのは「クリエイター支援」です。ここは、みんながブレないで判断してもらいたいところですし、自分もそこは意識していますね。なので利用するクリエイター(オーナー)にとって、どうしたら「このサービスをいいよね」と思ってもらえるかを軸に議論も進むべきだと考えています。クリエイター(オーナー)の方々が「このサービスつかいやすいね」「このサービスを使うとすごくいいね」「ファンとの関係がよくなった」「おかげでファンが増えた」…と言ってもらえるものが、「クリエイター支援」だと考えていますし、SKIYAKIが目指す方向性だと思っているので、その軸・方向性をブラさずに判断しています。
■どんなエンジニアが活躍していますか?
そうですね、自社サービスを開発しているので、「自発的に考えて行動に移せる人」です。一言でいうと「自走できるエンジニア」ですね。そういう人は評価もされています。ユーザーに喜んでもらい、会社全体で、サービスをよくし、売上・利益を出していこうという考え方ですね。そのために開発サイドとして、何ができるのかということを自分で考え行動できる人、自分なりの考え、意見を出せる人が活躍していると思いますね。
逆に、自走できてないエンジニアというのは、例えば、「これってできますか?」という質問に対して「できないです。」って回答だけをするエンジニアだと思っています。「できないです。」と答えるのは簡単ですが、次に繋がらない回答ですよね。
自走できるエンジニアは、「できる」「できない」だけではなく、「こうやったらできる」「こうゆう形ではどうですか?」など一歩、二歩踏み込んだ会話・議論ができ、もっと自分たちのサービスを良くしていこうと考え、前に進められるエンジニアだと思っています。
■みんなが考え行動に移していくことが重要なんですね。
はい、現在、エンジニアチームは4チームにわかれています。
1つが、ファンクラブ機能を開発するチーム、2つ目が、EC・チケット関連の機能を開発するチーム、3つ目が、モバイルアプリを専門に開発するチーム、4つ目がインフラ基盤、デザイン、各チームに横断的に活動しているチームです。
各チームにはPMが1名おり、PMがタスクの進行管理、仕様決めをメインにやっています。PMがいることによって、だいぶ開発もスムーズになったと思っています。
ただ、PMがすべて判断するわけではありません。PM一人で、すべての正しい結論を出せるとは思っていないので、エンジニアも意見をだし、PMと議論してよい判断をしてほしいと思っています。「自分はこういうふうに考えています」「このサービスだったら、〇〇だからこっちの方がよいんじゃないか?」など、エンジニアもPMも考え、お互いに意見を出し合って決めていくことが必要だと思っています。さらに、開発の中で、「この方がよくないですか?」「こうしませんか?」という提案ができる人は、自分で考えている人だと思うんですよね。じゃあそのために「これ実装しなくてはいけないですね」「これやりましょうか?」って動ける人って、やらなくてはいけないものと、今やらなくてもいいものの判断ができると思うので、そういう考え方・行動を期待しています。
■SKIYAKIのエンジニアにはどんな人がいますか?
ありきたりですが色んな人がいますね(笑)。年齢は、20~40代のメンバーがいます。
エンジニアも、音楽・漫画・ゲーム・アニメなどやっぱりエンタメが好きな人が多いのではないかなと思います。
あとは結構、バンドやっている・いた人が割合的に多いかもしれませんね。自分もやっていたくちの人です。
■エンジニアとしてSKIYAKIで働く魅力を教えてください。
技術的なものでいえば、目立ったところはありませんが、エンジニアも裁量は結構持てる部分があります。エンジニアが仕様を決める部分がありますが、そこに関しては結構、自分がやりたい形で実装できるので、裁量はある方だと思います。ただ、なんでもOKということではなく、もちろん全体の整合性が悪くなる設計はNGになるんですが、その中でも自由に考えられるのは良いところだと思いますね。あとは、SESとか受託で開発されてきた人だとわかると思うんですが、リリースしたら終わりではなく、継続的にサービスを育てていくことができるところは自社サービスならではですね。自分達の良いと思って作り上げたもので、使ってくれるユーザーが増えていくというところを体感して開発できるのは魅力だと思います。